ねんきん定期便確認してますか?
毎年、誕生月に「ねんきん定期便」というハガキが届きます。
このねんきん定期便により、今までの年金の加入状況や直近の保険料の納付状況、さらに将来受け取れる年金額を確認することができます。
ここで注意して頂きたいのが、50歳未満の人には「これまでの加入実績に応じた年金額」が、50歳以上の人には「年金見込額」が記載されている点です。
つまり・・・
50歳未満の人⇒現在時点での年金額(年額)
50歳以上の人⇒現在の加入条件が60歳まで続いたと仮定して試算した見込額(年額)
が記載されています。
また、50歳以上の人のねんきん定期便には、65歳時点での見込額、受給を70歳、75歳に遅らせた場合の見込額がグラフで表示されています。
これを年金の繰下げ支給といいますが、もう少し詳しく説明します。
年金の繰上げ・繰下げ支給
老齢年金は原則65歳になったときに受給権が発生し、受け取ることができますが、65歳になる前に受給し始めることを「繰上げ支給」、反対に65歳以降に受給し始めることを「繰下げ支給」といいます。
繰上げ支給は60歳~64歳の任意の時期に繰上げて受給できますが、支給開始を1ヵ月繰上げるごとに年金額が0.4%減額されます。(※老齢基礎年金の場合)
繰下げ支給は66歳以降75歳の任意の時期に繰下げて受給でき、支給開始を1ヵ月繰下げるごとに年金額が0.7%増額されます。
また繰上げ支給する場合、老齢基礎年金と老齢厚生年金は同時に行わなければなりませんが、繰下げ支給の場合は別々の時期で行なうことが可能です。
そして最大のポイントは、その減額または増額された年金額が一生涯にわたり続くということです。
老齢基礎年金のみで80歳で死亡したパターンと90歳で死亡したパターンでシュミレーションしてみましょう。
(※満額支給額78万円として計算)
60歳から受給開始⇒年額:59万円 総支給額:1,180万円(80歳)、1,770万円(90歳)
65歳から受給開始⇒年額:78万円 総支給額:1,170万円(80歳)、1,950万円(90歳)
70歳から受給開始⇒年額:110万円 総支給額:1,100万円(80歳)、2,200万円(90歳)
75歳から受給開始⇒年額:143万円 総支給額:715万円(80歳)、2,145万円(90歳)
いかがでしょうか?
繰上げ支給や繰下げ支給による効果は、亡くなる年齢によって全然違うことが分かるかと思います。
できる準備を始めましょう
もちろん、いつ亡くなるかなんて分かりません。そして、いろいろな選択肢があると思っています。
・なるべく長く働く
・老後資金を準備する
・家計を見直し年金の範囲内で生活する
その為に、スキルを身につける、NISAやiDeCoを利用する、支出を見直す・・・
今からやれることは少しずつでも準備しておきたいですね。
今回は年金について書きましたが、今後もこちらのブログで「お金」に纏わる記事を書いていこうと思います。
また分からないことなどありましたら、是非ご相談ください。